2012年7月11日水曜日

モルドバ体験記 橋本有子さん

川村さんのお友達の橋本有子さんに、モルドバ訪問の体験記を書いていただきました。


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ルーマニアの首都ブカレストから、モルドバの首都キシナウへ飛ぶ。ライサ女史がバラを手に迎えに来てくれた。彼女はカザネシティ村出身で(川村さんがボランティアで関っているデイケアセンターがある)これまで67人のモルドバ大統領の補佐官をした経験をもつ。


















車で移動し、モルドバに住む日本人7人の1人、西川さんのお宅に荷物を置き、ライサさんの作ったお昼ご飯をいただいた。鶏のスープはとてもおいしかった。




その後、タクシーでカザネシティ村へ出発。途中スーパーに寄り、センターの子どもたちと行く遠足に必要なものを購入。1時間半ほどで村へ到着。宿泊先は昔のライサさんのおじさんとおばさんの家で、今は別の家族が住んでいるお宅。


私たちが泊まる部屋はとても綺麗で、庭ではアヒルやカモ、鶏、豚などの家畜が飼われ、野菜畑が広がっていた。












トイレは屋外にあるぼっとん式で、沢山のハエがたかっていた。
ドアの4分の3しか板がない為、外から丸見えの状態だったが、いずれにせよ臭いがきついので、私はドアは開けたまま使うことにした。

少し休んだ後、ライサさんが用意してくださった野菜やハムをいただく。





そして庭を案内してもらった後、家の外にあるベットでお日様に当たりながら昼寝をし、また軽食をいただく。寝て食べての繰り返しだ。水が蛇口から出ないので、コップ一杯の水で顔を洗い、歯磨きも同様に節水モードだ。風呂無しの23日のカザネシティ村滞在が始まった。


 
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デイケアセンターのある、村の小学校へ徒歩5分。のどかで最高の気候だ。ここのセンターでは、家に帰っても両親がいない為(親が海外に出稼ぎにいって、子どもだけで暮らしている子どもも多い)まともに食事をしていない子どもや、宿題をこなせない(モルドバは宿題が大変多く、できないと落第するとのこと)子ども25人ほどを審査の上引き取り、食事を提供し勉強の手助けをしている。









到着後、私たちは数時間後のパフォーマンスに向けて、音響、舞台の確認をした。ピアニストを含め3人で行っていた1時間の公演を、ダンサー2人のバージョンにしたので、作品を4曲絞った。一曲ずつ衣装が違うので、着替えの合間にはライサさんが私たちの紹介をしつつ、MCを務めてくれた。公演後は、子どもたちと写真撮影。デジタルカメラやカメラ付携帯を持っている子もいて驚いた。

その後、給食のおばさんが作ってくれたランチをいただく。彼女の家の鶏を使ったスープ、そのほかラビオリ(中身がチーズの餃子)と野菜を用意してくれた。どれも新鮮でおいしかった。




ランチの後は、子どもが詩を読んだり、歌ったり、お笑い劇を披露してくれた。最後は“SUMMER COLLECTION 2012”というタイトルで、男の子たちがみな女の子の服を着て、お化粧をしてファッションショーを行う、というエンディングだった。ユーモアのセンスが大変あって、笑い転げてしまった。モルドバの少年少女(もしくはここのセンターの子どもたち)は、皆大変整った綺麗な顔をしている。男の子がお化粧してドレスを着ると、本当に美しい女の子になった。その後、教室に呼ばれ、モルドバの花瓶のようなものをお土産にいただく。習っている日本語も披露してくれた。皆沢山の日本語を知っていて驚いた。














その後のダンスのワークショップは、天気がよかったので、草むらのグラウンドですることにした。














ルーマニアの小学校で行った同じ内容のレッスンにしたが、外の空間があまりに開放的だったこと、風もあり言葉がうまく伝わらなかったことなどから、途中からうまく進まなくなった。そこで急遽プランを変更し、何とか子どもたちの集中力を保った。

家に一度戻った後、センターに通う女の子のお家にお呼ばれしディナーをいただいた。メニューは自家製の豚のソーセージと、レバー。大変おいしかった。最近、おいしいものを食べ過ぎているかもしれない。


 
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6時起床。センターの子どもたちと遠足に行く日。首都キシナウへバスで向かう。この遠足は、川村さん、沓澤さん、そしてほか数名のセンターを援助している方々から子どもたちへのクリスマスプレゼントだそう。とても素敵だと思った。








何人かの子どもは私の手を握って離さない。ライサさんから、ゆうこさんはそんなにずっと手を握られたら疲れるから離しなさい、と言われ(ルーマニア語だがわかった)一瞬離したものの、ライサさんが向きを変えた瞬間にまた手を握ってきた。とってもかわいかった。








美術館3ヵ所、博物館と、動物園、そして最後に子どもたちはゲームセンターへ行き、大人はジュースとビールで日陰でひと休みした。子どもたちが戻ってくるところを見計らって、ライサさんが子どもたちにアイスを購入。子どもたちにとって至れり尽くせりの素晴らしい遠足になったと思う。私も同行できて楽しかった。



その後タクシーで、西川さんのお宅に戻り、久しぶりにインターネットにアクセスした。川村さんは以前2週間村にいて、頭を洗うのが面倒でそのままにしていたところ、頭のかゆみで夜中目が覚めるなど睡眠に支障をきたしたそう。それを思えば、23日は短いと思った。








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一日休暇の日。疲れていたのでお昼ころまで就寝。その後市場散策へ。
小さなお店が沢山並んでいた。翌日のワークショップで通訳をしてくれるIuliaさんへのお礼のクッキーを購入し、彼女との打ち合わせにホテルへ向かう。
一通りワークショップ内容を説明したが、彼女はとても英語が堪能で何も問題なさそうだった。
その後、1週間前からモルドバで開催されていた国際芸術祭の、最後の演目である演劇を見に行く。
ペトロさんという世界的に有名なディレクターの作品だった。ペトロさんの劇団は数年前に日本に来ており、彼のワークショップを当時受けたことがあったが、まさか自分がモルドバに来る日がくるとは夢にも思わなかった。
演劇はストーリーが分からず難しかったが、ダンサー2人の動きに魅了された。
その後、芸術祭打ち上げのカクテルパーティーへ招待していただく。日本人の出演者もいたので、何人かとお話することができた。有名な演劇批評家の方にもお会いすることができた。劇に出ていたダンサーの方とも知り合いになり、次回は彼女のスタジオでワークショップを、もしくは将来何かのかたちでコラボレートできたら、という話になった。







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近くのスーパーへ、お土産等買出しに。外は30度を超える暑さだ。

一度荷物を置きに帰宅した後、モルドバ共和国国立大学へ。












今回は、ワークショップが先だ。大学を紹介してくれたまやさん(大学で演劇を教えている)の生徒ほか12人ほど集まった。場所の広さに対して、ちょうど良い人数だった。

今回のワークショップでは、ラバンムーブメントアナリシスという動きの分析理論の一部を紹介した。その後のパフォーマンスでは、合間の着替えの時間、まやさんがMCをしてくれた。





終了後、ライサさんとまやさんが観客が少なかったことを何度も謝ってくれた。

私は、今回は初めの一歩であり、今回のことをこれからの私たちの活動に生かせていければよいと考えている。パフォーマンス後は、来てくれたお客さんを交えて懇親会をした。









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キシナウにある、アートに力を入れている学校へ。パフォーマンスをして、一呼吸置いてからワークショップ。学校の中でダンスを選考している子どもたちが集まり、皆集中力がとても高く熱心だった。普段のダンスの先生たちは大変厳しいようで、私の教え方との違いに、はじめは戸惑った様子。それでもとっても楽しかった、と言っていたので嬉しかった。私も彼女たちと一緒に踊れて楽しかった。






その後、先生方に混ざってランチをいただく。モルドバの料理を中心に作ってくれ、大変おいしいものばかりだった。にんじん、じゃがいも、どれも甘みが強く豊かな味がする。野菜はほとんどオーガニックだそうだ。

ランチを食べて記念撮影をした後、急いで西川さん宅に戻り、パッキングをして空港へ向かう。








ライサさんが、私たちの滞在を本当に素晴らしかった、またぜひきてください、次回はもっときちんとオーガナイズします(もっと公になるように)と言って下さった。とっても嬉しかった。








夕方6時半の飛行機でブカレストへ戻る。手荷物にアーミーナイフを入れていたのを忘れて、没収されそうになる。そこでライサさんに手渡しし、次回来たときに受け取ることにした。ここでひとつ、またモルドバに来る理由ができた。

56日のモルドバ滞在は何もかも新鮮で、また人々や自然に心癒される日々だった。ライサさん、川村さんをはじめ、私たちを全力でサポートして下さった沢山の方々に、この場を借りてお礼を言いたい。そして長年かけて、モルドバとの信頼関係を築きあげてきた沓澤さん夫妻に改めてお礼を申し上げたい。彼らの活動なしには、このサポート、そして訪問の機会そのものは生まれなかったと思う。
素晴らしい経験をさせていただき、本当にありがとうございました。
























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